冬の水辺は二重に危ない
冬の釣りは、ほかの季節より事故の代償が大きくなります。冷たい水に落ちると息が急に荒くなり、体がこわばって、泳ぎの得意な人でも長くは持ちません。水に落ちなくても、同じ場所にじっと座って待つ釣りでは体が少しずつ冷えていきます。日が短くすぐ暗くなり、堤防や磯はしぶきが凍って滑りやすくなります。だから冬の釣りは、釣果より先に体温と引き上げる時刻を計画します。
冬の釣りの服装と低体温症・凍傷のサイン、氷の上に出る前に確かめること、弱い氷の見分け方、氷が割れたときの対処をまとめました。
冬の釣りは、ほかの季節より事故の代償が大きくなります。冷たい水に落ちると息が急に荒くなり、体がこわばって、泳ぎの得意な人でも長くは持ちません。水に落ちなくても、同じ場所にじっと座って待つ釣りでは体が少しずつ冷えていきます。日が短くすぐ暗くなり、堤防や磯はしぶきが凍って滑りやすくなります。だから冬の釣りは、釣果より先に体温と引き上げる時刻を計画します。
一枚を厚く着るより、何枚か重ねて着て、暑ければ脱ぎ寒ければ着て調節します。肌に触れる服は汗が乾きやすい素材がよく、綿は濡れると乾きにくく体温を奪います。いちばん外側には風と水を防ぐ上着を着ます。熱が逃げやすい頭や首、手と足を特に守り、手袋と靴下は替えを用意します。貼るカイロは同じところに長く当てると低温やけどになることがあるので、素肌に直接貼りません。
震えが止まらず手先の動きが鈍り、ろれつが回らなくなったら、低体温症のサインかもしれません。さらに進むと、かえって震えが止まり判断力が鈍るため、本人より同行者が先に気づくことが多いものです。互いの様子を気にかけてください。指先・足先・耳・鼻が白っぽくなって感覚が鈍くなったら凍傷を疑います。こうしたサインが出たら釣りをやめ、風をしのげる暖かい場所に移って濡れた服を着替えます。お酒は体が温まるように感じても、体温をさらに下げることがあります。症状がよくならない、意識がぼんやりしてきたときは、すぐ119番に連絡してください。
氷上の釣りは、凍っている池や川ならどこでもよいわけではありません。自治体や管理者が氷の状態を確かめて開放している場所で行うことを原則にしましょう。安全な氷の厚さは、ひとつの数字では言い切れません。同じ水面でも場所ごとに厚さが違い、気温や水の流れ、雪の積もり方によって日々変わります。開放しているかどうかとその基準は、自治体や管理者の公式案内で確かめ、立入禁止や規制の表示があるところは、しっかり凍って見えても入りません。
氷は表面が硬そうに見えても、中がもろいことがあります。水が流れ込むところと流れ出るところ、橋脚や水草の周り、岸際は、氷が薄かったり弱かったりすることが多い場所です。氷の上に水がたまっているところやひびが入ったところ、雪が厚く積もって下が見えないところにも気をつけます。冬の終わりの解氷期と、昼の気温が上がった日は特に危険です。氷が割れる音がしたら姿勢を低くし、来た道をたどってゆっくり戻ります。
氷の上にはひとりで出ず、仲間が一か所に固まって立たないようにします。穴と穴の間は距離をとり、ほかの人があけた穴や薄く凍り直した穴は踏みません。ライフジャケットを着け、長いロープや首から下げるアイスピックなど、落ちたときにつかまって上がるための道具を用意します。子どもと一緒なら、手の届く距離で目を離さないでください。風よけのテントの中でストーブやバーナーをたくと一酸化炭素がたまり命に関わるので、閉め切った空間では燃焼器具を使いません。
落ちた人は、もがくより先に呼吸を整えます。来た方向へ体の向きを変えて、腕を割れていない氷の上にかけ、脚を後ろへ浮かせて体を水平にしてから、ばた足で押し出すようにして腹ばいのまま這い上がります。上がってもすぐには立ち上がらず、転がるか這うかして割れた場所から離れます。助ける人は穴に直接近づかず、119番に通報してから、腹ばいの姿勢で長い棒やロープ、浮くものを差し出します。助け出したあとは濡れた服を脱がせ、乾いた毛布でくるんで体温を守り、必ず医療機関を受診させます。
氷上の釣りでなくても、冬の堤防や磯は危険です。しぶきが凍りついた足場は、ただ濡れているだけのように見えて、滑りやすさに気づきにくいものです。風の強い日は波も体感温度も一緒に悪くなるので、気象の警報・注意報と風の予報を確かめ、日が暮れる前に引き上げる時刻を決めておきます。滑りにくい靴とライフジャケットは基本です。この記事は一般的な安全情報です。現地の規制と公式案内を優先してください。
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